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Dispatch
2026.09.22

月に名前をつけた人たちのこと

今週、9月25日は中秋の名月です。

太陰太陽暦(旧暦)の8月15日の夜に見える月のことで、古くから、秋の夜長に浮かぶ美しい月として親しまれてきました。


日本には、月の一夜ごとに名前があります。

十五夜、十六夜、立待月、居待月、寝待月。月の出が毎晩50分ほど遅れていくので、待つ姿勢のほうが変わっていく。

立って待てた月が、座って待つ月になり、やがて寝て待つ月になる。待った時間が、そのまま名前になったようです。


名前をつけた人たちは、月がどこに出るかを知り、そのまま今夜をどう過ごすかを決めていました。

位置を知ることと、暮らしの言葉にすることが、地続きだったようです。


COCOIROがしているのも、同じことです。


太陽から冥王星まで、十の天体が今どこにいるのかを計算します。そこにその人の生まれた瞬間の空を重ねて、今日の言葉にして、毎朝ひとつお届けしています。


なんとなく重い日も、妙に冴える日も、空の側に理由があります。

その理由と、今日ひとつだけ意識してみるといいことを、一通の手紙のようにお送りしています。


同じ星座、同じ誕生日でも、生まれた場所や時刻が違えば、届く言葉も変わります。

そこから何を受け取るかは、読む方のものです。


アプリの中には、出生図を描く画面や、その日の十天体の位置を並べた表、月のカレンダーがあります。冒頭の和名は、その月のカレンダです。


十六夜は、朔から数えて十六夜目のく夜の数で決まります今年の天文の満月は9月27日で、中秋の名月から二日ずれています。そのズレも揃えずに出します。ずれていることが、その年の空の事実だからです。


和名は多言語版でも訳しません。十六夜は Izayoi のまま、漢字と読みを添えて。訳すと「ためらう月」という説明になってしまい、名前が名前でなくなるからです。


天体の位置は実測の暦から計算しています。朔弦望の瞬間は分単位まで求めて、公表されている暦と照らし合わせています。


現在 v4.1.0 を配信中。アップデートは、今も続いています。